トランプ2.0時代のカーボンニュートラルの進め方」という本を出版しました。
2024年末に「中小企業のカーボンニュートラルの進め方」という本を出版しました。トランプ大統領再選間近だったので、そのことも考慮した中小企業のカーボンニュートラル推進担当の方向けに書きました。
このときは大企業はカーボンニュートラルの動きがすでに始まっていたので、大企業の方は迷いがなかったと思うのですが、トランプ大統領が再選され、パリ協定離脱、高関税政策乱発という中で、企業の生き残りさえも心配になる中、中小企業に限らず大企業でさえも、カーボンニュートラルを今までの調子でやっていて良いのかという疑問がどうしても湧いて来ます。
本書では、各国の動きを確認して、次のステップを検討した結果、「カーボンニュートラルを武器として使えるように、今だからこそ本気で取り組むべき」という提案をしています。
なぜ今こそカーボンニュートラルが必要なのか？
理由は3つです：
- エネルギー効率化・リスク低減・新市場獲得を同時実現する経営最適化だから
- サプライチェーン選別が進み、「やらない」こと自体が取引喪失リスクだから
- 欧州は運用調整があっても方向性は、驚くほど不変で、目標は変えずにやり方は調整する仕組みになっているから
本書は、現場ですぐ使える実践論です
明日から動ける「8つの具体的打ち手」
本書第3章では、現場がすぐ実践できる具体策を提示しています ：CarbonN2025092402.docx
- データ一本化：二重入力撤廃で精度・スピード向上
- ボトルネック限定投資：上位3つに絞った回収重視の投資
- 省エネ現場競争：拠点別KPI競争で関心と創意を持続
- 共同調達拡充：量と期間でコスト削減
業種別の勝ち筋戦略
製造業：工程原単位改善＋段取り短縮＋不良削減で直結効果
流通・小売：店舗設備集中改善＋物流共同化で効率向上
IT・金融：DC電力＋クラウド最適化＋本業CN一体化
AI活用で実装を加速
AI×カーボンニュートラルの実装が効果的です
「排出量データ管理、投資効果シミュレーション、サプライチェーン最適化、カーボンプライシング戦略設計をAIで高速・高精度に回すことで、意思決定の速度と質が上がり、生存率そのものが高まります」
変化に強い「仮の旗」戦略
規制や市場の変化を前提としたバックキャスティング経営を開設しています。
- 2050年ネットゼロの下に2040・2035・2030の構造指標を設定
- **「今年やること」**を部門別の具体的数字に割り付け
- 年次見直しで柔軟に軌道修正
この手法により、不確実な環境でも着実に対応できます。
具体的な数値管理とKPI設計
本書では抽象論ではなく、具体的な数値管理手法を詳述：
- **c-IRR（カーボン統合IRR）**による投資判断基準
- Scope1-3の段階的管理とRFP活用
- kWh・CO₂・km単位での現場KPI設計
今すぐ行動すべき理由
混乱期だからこそ見える新たなビジネスチャンス。
詳細な実装手法や業種別事例は、本書で確認してください！
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